Rhythm-Life

こどもといっしょのくらしかた

子どもと楽しむ行事ごはん~睦月

一月の行事といえば、お正月。

新しい年の始まりの月ですね。

季節の行事としてはお正月が終わると、七草、鏡開きと続きます。

嫁ぐまで、お節料理なんて全く作ったことがなかった私。

嫁いだ先ではじめて行ったお正月、重箱のみが用意されていて・・・・Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

義理の母がいなかったため、中身は私が準備をするということ??とかなりびびってしまいました・・・。

お節料理にはいったい何が入っているのか、それすら把握していなかった私は、本やお節のパンフレットなどを参考にしてお節作るようになりました。

毎年作ることで、お節料理をどうやったらきれいに飾り付けることができるのか・・・。

子どもが生まれてからは、どうしたら子どもが食べてくれるのか・・・・と試行錯誤しながらつくるようになりました。

そんなお節料理ですが、料理ひとつにもさまざまな意味があります。

ここでは、お節料理と重箱の意味などを紹介しながら、基本のおせち料理をご紹介します。

 

睦月の行事と二十四節気

 

〇1日・元日
〇5日ごろ・小寒
〇7日・七草(人日の節句
〇11日・鏡開き
〇15日・小正月
20日ごろ・大寒

 

 

お節料理と重箱

「お節=おせち」とは、本来、暦上の節句のことで、その節句に食べる料理を「おせち料理」と呼びました。

めでたいことを重ねるという意味を込めて重箱に詰めます。

地域やそれぞれの家庭、しきたりなどによっては、詰め方や料理の組み合わせはいろいろのようですが、基本は四段重ねで、上から順に一の重、弐の重、参の重、与の重、となります。(四の重とは言わずに与の重というのは、「四」が「死」を連想させて縁起が良くないとされるからです)

 

壱の重【口取り・祝い肴】

重ねた時に1番上になる壱の重には、口取り、縁起物を詰めるとされています。

そして、正月にふさわしい祝い肴を詰めます。

入れる料理は、田作りや黒豆、数の子きんぴらごぼうなどお酒のおつまみになるような料理が詰められています。

さらに、かまぼこ、栗きんとん、だて巻き、昆布巻きなどで、大人から子どもまで食べられるように甘いもの中心となっています。

・昆布巻き レシピ

数の子 レシピ

・伊達巻き レシピ

・白花豆の煮物 レシピ

ギンナン レシピ

・田作り レシピ

・黒豆 レシピ

・油揚げの野菜巻き

・栗きんとん

 

 

弐の重【焼き物】

縁起のいい海の幸が中心です。

イカの焼き物

・貝ベリ煮

・焼き貝柱

数の子

・車エビの鬼ガラ焼き

・ブリの照り焼き

 

 

参の重【煮物】

山の幸を中心に、家族が仲良く結ばれるよう煮しめます。
山の幸を使った煮物、野菜の煮しめ筑前煮などが入ります。

・昆布の煮物

・シイタケとごぼうのレンコン煮

・竹の子と厚揚げの煮物

・里芋の煮物

・こんにゃくの煮物

・ニンジンの煮物

 

 

予の重

予の重のは日持ちのする酢の物・和え物を詰めます。

・たこと菊の花の酢の物

イカニンジン

・酢レンコン

・カブの酢の物

・大根とニンジンのなます

・たたきごぼうの酢漬け

 

五の重・控えの重

年神様から授かった福を詰める場所として空っぽにしておくか、家族の好物や予備の料理などを入れます。

 

おせちはなぜ作るの?

今のように冷蔵庫がなかった時代、本来のおせち料理は、保存がきくお料理がほとんどです。

日持ちがするという理由以外にも、年神様に静かに過ごしていただくため、台所で騒がしくしないという心配りも含まれていました。

また、かまどの神様に休んでいただくためや、神聖な火を使うのを慎むためともいわれています。

そして、年末年始、多忙な女性が少しでも休めるようにという配慮もあったかも知れません。

現代のおせちは、家族の好みのものを中心に、洋風や中華風の料理が入ったり、サラダのような生野菜が加わったりと、とても多彩になりましたが、先人のこうした知恵と心を大切にしながら、素敵な正月を迎えたいものです。

 

 

お正月のお雑煮

お雑煮は地方によって味付けが変わってきます。

西日本では主に味噌雑煮、東日本ではしょうゆの雑煮が主流です。

入る具材も変わってくるので、同じ雑煮でも全く違った味と雰囲気です。

ぜひ試してみて下さい。

・味噌雑煮

・しょうゆの雑煮

 

 

七種粥七草粥

平安時代のあたりから始まったとされる七種類の穀物を使った「七種粥」を食べる習慣と、年の初めに雪の間から芽を出した若菜を摘む「若菜摘み」の習慣とが結びつき、以来、七種類の若菜を入れた「七草粥」が食べられるようになったといわれています。

 

 

鏡開き

お正月の間、年神様の居場所になっているのが鏡餅

そのため、年神様がいらっしゃる松の内の間は飾っておき、松の内が過ぎたら下げて食べ、年神様をお送りします。

年神様の依り代(よりしろ)である鏡餅には年神様の魂が宿っているとされるため、鏡餅を食べることでその力を授けてもらい、1年の家族の無病息災を願います。

鏡餅は供えて、開いて、食べてこそ意味があります。

 

 

小正月

旧暦では、1年で最初に満月になる日が1月15日であったため、これが小正月の起源だと言われています。

つまり小正月とは旧暦のお正月ということです。

のちに太陽暦の考え方が広まり、今の私たちがよく知る1月1日の元旦に歳神さまをお迎えする考え方が定着しましたが、農耕に携わる人々を中心に、農作業にふさわしい満月の日を重視する考え方の小正月も根強く残っています。

松の内という、お正月の正月飾りを飾っておく期間は、この小正月の1月15日までとするのが古くからの習わしです。
小正月かその前日に松飾り・門松、注連縄を外します。

 

まとめ

いかがでしたか?

1月、睦月は日本の伝統的な行事がたくさんある月です。

子どもたちと過ごすお正月はどのようなものでしょうか。

最近では凧揚げやコマ回し、羽根つきなどの伝承遊びをする子どもをほとんど見かけなくなりました。

幼稚園や保育園などでは伝統的な遊びとして、様々な催しが行われているところもあるようです。

核家族が進む現代ですが、お正月には家族、親戚が集まって日本の行事を心で感じたいですね。