Rhythm-Life

こどもといっしょのくらしかた

子どもと楽しむ行事ご飯~如月

2月は如月、といえば、節分豆まきですね。

子どものころ、「福は~内~~~!!」と家中に豆をまき、外にでて気持ちがいいくらい大きな声で「鬼は~外~~!!!」と、豆をまき散らしました。

部屋にまかれた豆を捜索するのが楽しくて、片付け大変!!!なんて思わなかった子ども時代。

おとなになった今では、控えめに豆まきをしています・・・(;^_^A

 

娘が小さかったころ、我が家では鬼のお面をだれが被るか?で話し合った結果、ぬいぐるみにかぶってもらうことに・・・・。

これでいいのかしら??思いながらも、子どもたちは楽しそうに投げていました。

でも子どもの年齢が上がってくると、不思議とぬいぐるみに情がわいてきたようで、順番にお面をかぶって遊ぶようになりました。

 

私が子どものころはなかった「恵方巻」。

最近ではスーパーでも、コンビニでもあちこちで見かけるようになりました。

ここでは、節分の意味や2月に食べられる行事食についてご紹介します。

 

如月の行事と二十四節気

〇 3日頃・節分
〇 4日頃・立春
〇 19日頃・雨水

2月の行事食

2月は節分で豆が主役です。

恵方巻きのほかにも食べる行事食があります。

恵方巻きの作り方

大豆の五目煮

イワシの梅煮

福茶の作り方

 

 

節分の意味と由来

本来、節分とは季節を分けるという意味で、「立春立夏立秋立冬の前日」のことをあらわします。

そのため、1年に4回ありました。

その中でも、立春は春を迎えるもの、1年のはじまりとしてとくに尊ばれたため、室町時代あたりから節分といえば春の節分のみを指すようになっていきました。

立春を新年と考えれば、節分は大晦日にあたります。

年越しにあたる節分の夜は、1年の中で陰から陽へと秩序が最も変わる日とされ、このような日には、普段姿を隠している鬼や魔物が出現しやすいと考えられていました。

豆まきは、それらを追い払うための行事なのです。

 

 

なぜ豆なの?豆まきをすることの意味とは?

昔は五穀米をまいていたといわれています。

大豆は五穀のひとつで、穀霊が宿るとされており、米に次いで神事に用いられてきました。

米よりも粒が大きく扱いやすく、穀霊で悪霊を祓うのに最適であることや、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて魔を滅する(魔滅=まめ)にも通じることから、それが現代に残ったものといえます。

ただ、豆まきに使う豆は炒った豆でなくてはなりません。

なぜなら、生の豆を使うと拾い忘れた豆から芽が出てしまうと縁起が悪いからです。

「炒る」は「射る」にも通じ、また、鬼や大豆は陰陽五行説(「木」「火」「土」「金」「水」の五行)の「金」にあたり、この「金」の作用を滅するといわれる「火」で大豆を炒ることで、鬼を封じ込めるという意味があります。

そして最後は、豆を人間が食べてしまうことにより、鬼を退治した、ということになるわけです。

最近では落花生を巻くところもあるようですが、穀物であればいいようです。

 

豆まきは一般的に、一家の主人あるいは「年男」(その年の干支生まれの人)が豆をまくものとされていますが、家庭によっては家族全員で、というところも多いようです。

家族は自分の数え年の数だけ豆を食べると病気にならず健康でいられるといわれています。

 

 

節分に鰯や柊を使うのはなぜ?

昔から臭いのきついものや尖ったものを厄払いに用います。

そこで、鬼の嫌いなものは「臭い鰯(いわし)の頭」と「痛い柊(ひいらぎ)のトゲ」とされ、鰯の頭を焼いて柊の枝に刺し、それを家の戸口に置いて鬼の侵入を防ぐ焼嗅(やいかがし)という風習がうまれました。

 

 

恵方とは?恵方巻の由来と意味

最近では節分に「恵方巻」を食べるようになりましたが、この「恵方」っていったいなんでしょう?

恵方巻の由来はさまざまあるようです。

 

恵方とは、歳神さまの在する方位をあらわす言葉で、または明の方(あきのかた)といいます。

その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされています。(歳神さまとは陰陽道で、その年の福徳を司る神のこと)

 

かつては、初詣は自宅から見て恵方の方角の寺社に参る習慣がありました。

この恵方詣りは1月1日(元日)にその年の恵方にある社寺に参拝してその年の幸福を祈願するというもの。

その際、お寺参りに行く途中で口をあけると、開けた口から鬼が入り込むとされていたため、黙ったままお寺参りにいくという風習がありました。

それが、現代の恵方巻を食べるときには黙ったまま食べるというものにつながったのではないかといわれています。

 

もう一つは、江戸時代から明治時代にかけての大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈ったりしたのに始まったといわれています。

花街で商人や、芸子たちが節分に芸遊びをしながら商売繁盛を祈り、食べたそうです。

名前も恵方巻きという名前ではなく、「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれることが多かったようです。

 

じつはこの恵方巻、50年くらいの歴史で意外と最近できたもの。

節分に恵方に向かって太巻きを食べる慣習(いわゆる「恵方巻」)は、関西で節分と恵方が結びついていた名残とされています。

太巻きには7種類の具材を使うとされています。

この7という数字は七福神に関係した縁起物とされていたんですね。

 

なぜ丸かじりするの?

恵方巻を食べるときは、一本を丸かじりして食べるといわれています。

それではどうして恵方巻きは一本丸かじりで食べるのでしょう?

それは、一本丸ごと食べる事で幸福や、商売繁盛の運を一気にいただく、ということを意味している事が大きいようです。

途中で止めることで運を逃がさず、一気に恵方巻きを一本をまるごと食べて、年の幸運をいただきましょう。

 

 

まとめ

いかがでしたか。

節分の行事は、ちょっぴり怖いけれど、子どもがワクワクする行事の一つです。

娘たちの通っていた幼稚園では、「お菓子がまん週間」というものがあり、節分の前の2週間前から子どもたちがお菓子を食べずにがまんするというものでした。

ただし、がまんするのは売られているお菓子だけ。

親子で手作りしたものは、OKというのがルールでした。

親子の絆を深める一環なのだろうと思います。

そんなお菓子がまん週間に、うっかりお菓子を食べてしまった子は、節分の日、鬼に捕まってしまうという恐ろしい結果が・・・(;・∀・)

そして、みんなで豆まき!!ではなく、丸めた新聞紙で鬼退治をしたあとは・・・・こどもたちお待ちかねのお菓子撒きというイベントがありました。

静岡県の風習なのでしょうか、、、、、

先生たちが駄菓子を撒いて、子どもたちがお菓子袋に詰め込むというものでした。

 

地方によって節分の行われ方がこんなにも違うのだな、と感じた出来事でした。

日本の行事の面白さを感じますね。