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こどもといっしょのくらしかた

黒豆の意味とおせちレシピ

黒豆は、甘くて子どもに人気のおせち料理の一つです。

黒豆がおせち料理に入れられている由来や意味、レシピをご紹介します。

 

黒豆に込められている意味

黒豆は「祝い肴三種」の一品とされています。

祝い肴三種は、関東と関西では違った種類を指しています。

関東では「黒豆・数の子・田作り」
関西では「黒豆もしくは田作り・数の子・たたきごぼう」が選ばれます。

そして、黒豆には3つの意味が込められているといわれています。

・健康祈願
・厄除け
・長寿祈願

 

健康祈願を願う黒豆には「色」「言葉の意味」「形」それぞれに縁起の良い意味があります。

黒色というのは、よく働くというところから、「黒くなるまで」働けますようにという願いを表しています。
黒くなるまで、とは日焼けするまで健康に働くことができます様にということですね。

言葉の意味として「まめに働く」というダジャレのようですが、「まめ」は健康、丈夫を意味する言葉でもあります。

そして、最後に形。
「丸」形には、鏡餅と同じように「太陽」という意味合いがあります。
「太陽のように元気に過ごせますように」という願いが込められています。

 

「厄除け」の意味

黒色は邪気を祓う色、魔除けの色とされているため、厄除けの意味があります。
道教では、邪除けとして災い、厄を除ける色と信じられてきました。

 

長寿祈願

長寿祈願も地域によって、見た目の捉え方が若干違います。

調理方法の特徴としては、関西では柔らかく丸くなるよう煮る、関東では「しわが寄るまで元気に働けるよう」敢えてしわが付くように煮る、などの意味が込められています。

 

黒豆は栄養豊富な健康食品

黒豆は大豆と違い収穫の時期が限られているので、もともと収穫できる量が少ない上に、市場に出回る量が少ない貴重な大豆です。

黒豆は味が濃厚でコクがあり、火を入れて煎れば香ばしいお茶としても人気があります。

栄養も豊富なので、健康食品としても使われています。

黒豆は皮にアントシアニン系の色素を含むため、黒い色をしています。

血行を改善して排尿力をアップし、むくみやほてりを解消する効果が知られています。

また、黒豆の煮汁には、喉の痛みや声枯れ、声をよくする効果があると考えられています。

東洋医学では、すでに1000年以上も昔の医学書に、このような黒豆の健康効果について書かれているほど、その薬効は古くから認められていました。

 

 

おせちレシピ

黒豆

材料

黒豆・・・100g
・砂糖・・・50g(好みで増減)
しょうゆ・・・大さじ1/2
・水・・・3~4カップ
・・・少々


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作り方

1.深鍋に洗った黒豆、分量の水、砂糖、しょうゆ、塩を入れて一晩おく。

2.①をそのまま火にかけ、煮立ったら弱火にして、浮いてくるアクをていねいにとる。
水を約1/2カップ加えて、(びっくり水といい、豆を早くやわらかくします)4~5時間煮続ける。
豆が指先でつぶれるくらいにやわらかくなり、ふっくらとふくらんだら火を止める。

3.フタをしたまま鍋に一晩おくと、黒豆に味がよくなじみます。

 

よくレシピに「さびた釘」と書かれていますが、しわがなく、黒々ふっくらとした黒豆を作るなら、煮るときにさび釘を使いましょう。

黒豆の皮にはアントシアニンが含まれていて、アントシアニンは、金属イオンと結びつくと鮮やかになる性質があります。

そして、黒豆の黒い色素は水に溶けやすく、煮れば煮るほど黒豆本来の美しい黒を損なってしまうという特徴があります。

そこでさびた釘を入れることで、鉄分が結びつき、黒い色が落ちにくくなり、照りのある黒々とした見た目に仕上げることができます。

ちなみに、あえて「さびた」釘を使うのは、鉄分をしっかりと得るためです。

さびていない釘は鉄分が水に溶け出してこないため、使ってもあまり意味はありません。

もしさびた釘に抵抗があるなら、調理小物として市販されている、鉄玉子を代わりに使いましょう。

*さびた釘を入れる場合はすべての材料を入れるとき、一緒に入れて一晩寝かせます。