Rhythm-Life

こどもといっしょのくらしかた

伊達巻の意味とおせちレシピ

おせちに入れられている由来やレシピを紹介します。

伊達巻に込められた意味

伊達巻きには、次の3つの意味や願いがこめられています。

知識・子孫繁栄・華やかさ

伊達巻きはその形状が巻物(昔の書物)に似ていることから、知性をあらわす象徴となっています。

学問や文化などの、教養を身につけることを意味しており、進歩や発展、進化することへの望みがこめられています。

 

伊達巻の「丸い形」は、家庭円満を意味していて、「巻き込んでいる形」は力をあわせ生産する、仲よくかみ合う、ということにつながっているそうです。

 

また、伊達巻きの見た目の黄色は、金色に通じていて、豪華さをあらわす縁起物だといわれています。

伊達巻きは豪華で、見映えのいい、色や形が華やかさを表現しています。

 

「伊達巻き」名前の由来

伊達巻の名前ですが、これにはいくつかの由来があるようです。

・東北の武将「伊達政宗」が、魚のすり身に卵を混ぜて焼いたものをよく食べていたことから「伊達焼」と呼ばれるようになり、この伊達焼をすだれで巻いた事から「伊達巻」と呼ばれるようになった説。

・「伊達」という言葉が華やかさや派手さを表す言葉である事から、華やかな卵焼きという事で「伊達巻」とついた説。

・着物の着崩れを防ぐために着物の帯の下に占める帯を伊達巻きといい、これに形状がよく似ていることから伊達巻きとついた説。

 

由来は様々あるようですが、各地でいい伝わっている由来のようなので、どれが本物!ということはないようです。

豆知識として知っておくと、お正月の小話のネタになりそうですね。

 

 

おせちレシピ

伊達巻き

材料

・卵・・・5個
・はんぺん・・・100g
・砂糖・・・40g
みりん・・・大さじ1
・・・少々

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作り方

1.卵は軽く溶きほぐす。はんぺんは細かく切る。

2.ミキサーの中に材料をすべて入れ、よくかき混ぜる。

3.オーブンの鉄板に合わせて角に切り込みを入れたクッキングシートをぴったりと敷き、②を静かに流し入れる。

200℃のオーブンで10~15分ほど焼く。(表面がキツネ色に色づき、軽くゆすっても生地がゆれなければ焼きあがり)

4.卵が熱いうちに、焼き色が外側になるように巻き簀で巻き、輪ゴムで3か所を固定して、冷めてからはずして切る。

 

作り方は、ロールケーキをつくるのと同じような感じですね。

意外と簡単にできますが、形や色にこだわると意外とむずかしいのです・・・( ̄▽ ̄;)

みりんもお店に行くとたくさんの種類のものが置いてありますが、本当に自然素材のものを使ったみりんは断然味が違います。

調味料を変えるだけで、こんなに味が変わるのかと驚くほどでした。

ぜひ無添加の、自然のおいしさをお試しください。
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黒豆の意味とおせちレシピ

黒豆は、甘くて子どもに人気のおせち料理の一つです。

黒豆がおせち料理に入れられている由来や意味、レシピをご紹介します。

 

黒豆に込められている意味

黒豆は「祝い肴三種」の一品とされています。

祝い肴三種は、関東と関西では違った種類を指しています。

関東では「黒豆・数の子・田作り」
関西では「黒豆もしくは田作り・数の子・たたきごぼう」が選ばれます。

そして、黒豆には3つの意味が込められているといわれています。

・健康祈願
・厄除け
・長寿祈願

 

健康祈願を願う黒豆には「色」「言葉の意味」「形」それぞれに縁起の良い意味があります。

黒色というのは、よく働くというところから、「黒くなるまで」働けますようにという願いを表しています。
黒くなるまで、とは日焼けするまで健康に働くことができます様にということですね。

言葉の意味として「まめに働く」というダジャレのようですが、「まめ」は健康、丈夫を意味する言葉でもあります。

そして、最後に形。
「丸」形には、鏡餅と同じように「太陽」という意味合いがあります。
「太陽のように元気に過ごせますように」という願いが込められています。

 

「厄除け」の意味

黒色は邪気を祓う色、魔除けの色とされているため、厄除けの意味があります。
道教では、邪除けとして災い、厄を除ける色と信じられてきました。

 

長寿祈願

長寿祈願も地域によって、見た目の捉え方が若干違います。

調理方法の特徴としては、関西では柔らかく丸くなるよう煮る、関東では「しわが寄るまで元気に働けるよう」敢えてしわが付くように煮る、などの意味が込められています。

 

黒豆は栄養豊富な健康食品

黒豆は大豆と違い収穫の時期が限られているので、もともと収穫できる量が少ない上に、市場に出回る量が少ない貴重な大豆です。

黒豆は味が濃厚でコクがあり、火を入れて煎れば香ばしいお茶としても人気があります。

栄養も豊富なので、健康食品としても使われています。

黒豆は皮にアントシアニン系の色素を含むため、黒い色をしています。

血行を改善して排尿力をアップし、むくみやほてりを解消する効果が知られています。

また、黒豆の煮汁には、喉の痛みや声枯れ、声をよくする効果があると考えられています。

東洋医学では、すでに1000年以上も昔の医学書に、このような黒豆の健康効果について書かれているほど、その薬効は古くから認められていました。

 

 

おせちレシピ

黒豆

材料

黒豆・・・100g
・砂糖・・・50g(好みで増減)
しょうゆ・・・大さじ1/2
・水・・・3~4カップ
・・・少々


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作り方

1.深鍋に洗った黒豆、分量の水、砂糖、しょうゆ、塩を入れて一晩おく。

2.①をそのまま火にかけ、煮立ったら弱火にして、浮いてくるアクをていねいにとる。
水を約1/2カップ加えて、(びっくり水といい、豆を早くやわらかくします)4~5時間煮続ける。
豆が指先でつぶれるくらいにやわらかくなり、ふっくらとふくらんだら火を止める。

3.フタをしたまま鍋に一晩おくと、黒豆に味がよくなじみます。

 

よくレシピに「さびた釘」と書かれていますが、しわがなく、黒々ふっくらとした黒豆を作るなら、煮るときにさび釘を使いましょう。

黒豆の皮にはアントシアニンが含まれていて、アントシアニンは、金属イオンと結びつくと鮮やかになる性質があります。

そして、黒豆の黒い色素は水に溶けやすく、煮れば煮るほど黒豆本来の美しい黒を損なってしまうという特徴があります。

そこでさびた釘を入れることで、鉄分が結びつき、黒い色が落ちにくくなり、照りのある黒々とした見た目に仕上げることができます。

ちなみに、あえて「さびた」釘を使うのは、鉄分をしっかりと得るためです。

さびていない釘は鉄分が水に溶け出してこないため、使ってもあまり意味はありません。

もしさびた釘に抵抗があるなら、調理小物として市販されている、鉄玉子を代わりに使いましょう。

*さびた釘を入れる場合はすべての材料を入れるとき、一緒に入れて一晩寝かせます。

田作りの意味とおせちレシピ

田作りは、おせち料理の中でも特に重宝されている具材の一つで、関東では祝い肴三種(黒豆、数の子、田作り)だとされています。

ごまめとも呼ばれていて、醤油風味の飴煮にした、こいわしの甘露煮の佃煮です。

田作りがおせち料理に入れられている意味や由来、レシピをご紹介します。

 

田作りの意味


田作り(ごまめ)は、豊年豊作、五穀豊穣をもたらす、豊かなおめでたい、豊作祈願の料理としておせち料理に用いられています。

昔は、イワシが畑の肥料だったことから「田作り」、またイワシを肥料にすると豊作に恵まれ、五万俵ものお米が収穫できるといわれてたため、「五万米」(ごまめ)と呼ばれました。

また、頭から尾っぽまで丸一匹、完全にそろっているので、最初っから最後まで全うするという意味で、おかしらつきの料理はおめでたい縁起物として好まれています。

小さいながらも、一匹まるごと骨まで食べることができるので、今年よい一年がおくれるという趣きでとっても縁起がいいのです。

 

 

田作りに使われているのは何の魚?

田作りという料理は何の魚かご存知ですか?

そう。

お出汁などに使われるイワシなんです。

そして、その稚魚は、みなさんにとってもおなじみの「ちりめんじゃこ」や「しらす」です。

イワシが大きくなる前の稚魚を私たちはよく食べています。

田作りはしらすよりも大きなサイズのものを選定して使っているそうで、みんな同じ種類なんですね。

カタクチイワシの幼魚を素干しにして、乾燥させたものを煎って、砂糖、醤油、みりんなどを煮詰めて、からめた料理が田作りとなるのです。

 

 

おせちレシピ

田作り

材料

・ごまめ・・・30g
白ゴマ・・・少々
みりん・・・大さじ3
しょうゆ・・・大さじ1
・砂糖・・・大さじ1
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作り方

1.フライパンにごまめを入れ、ポキッと折れるくらいまで、弱火で炒り、ザルに入れてふるって冷ましておく。

2.フライパンにしょうゆとみりん、砂糖を合わせて火にかけ、とろみがついたら①を入れる。
手早くからめ、白ごまをふって、クッキングシートに広げて冷ます。

おせちの縁起物

お節料理にはさまざまな縁起のいいものが詰められています。

一体どんな意味があるのか?知りながらおせち煮詰めていくと子どもたちとの会話も弾みますよ。

おせちの縁起物

 

【たたきごぼう

ごぼうのように根を深く張り代々続くという意味。たたいて身を開き開運を願います。

 

【紅白かまぼこ】

半円形は日の出(年神様)を表します。おめでたい紅白で、紅は魔除けの意味があり、白は清浄を表します。

 

【栗きんとん】

栗は「勝ち栗」と呼ばれる縁起もの。「金団」と書き、黄金色で縁起がよく蓄財につながります。

 

【ちょろぎ】

「長老喜」「千世呂木」と書き、長寿を願います。

 

【錦玉子】

黄身と白身の2色が金と銀にたとえられます。2色を錦と語呂合わせしているとも。

 

【ぶり】

ぶりは大きさによって名前が変わる出世魚。ぶりで立身出世を願います。

【鯛】

「めでたい」にかけて。姿もよく味もよい鯛は、江戸時代から「人は武士、柱は檜(ひ)の木、魚は鯛」といわれ、めでたい魚として祝膳には欠かせないもの。

 

【海老】

腰が曲がるまで長生きできるように。

 

【れんこん】

穴があいていることから、将来の見通しがきくようにという意味。

 

【里芋】

子芋がたくさんつくことから、子孫繁栄。

 

【八つ頭】

頭となって出世をするように、子芋がたくさんつくので子孫繁栄。

 

【くわい】

大きな芽が出て「めでたい」、子球がたくさんつくので子孫繁栄。

子どもと楽しむ行事ごはん~睦月

一月の行事といえば、お正月。

新しい年の始まりの月ですね。

季節の行事としてはお正月が終わると、七草、鏡開きと続きます。

嫁ぐまで、お節料理なんて全く作ったことがなかった私。

嫁いだ先ではじめて行ったお正月、重箱のみが用意されていて・・・・Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

義理の母がいなかったため、中身は私が準備をするということ??とかなりびびってしまいました・・・。

お節料理にはいったい何が入っているのか、それすら把握していなかった私は、本やお節のパンフレットなどを参考にしてお節作るようになりました。

毎年作ることで、お節料理をどうやったらきれいに飾り付けることができるのか・・・。

子どもが生まれてからは、どうしたら子どもが食べてくれるのか・・・・と試行錯誤しながらつくるようになりました。

そんなお節料理ですが、料理ひとつにもさまざまな意味があります。

ここでは、お節料理と重箱の意味などを紹介しながら、基本のおせち料理をご紹介します。

 

睦月の行事と二十四節気

 

〇1日・元日
〇5日ごろ・小寒
〇7日・七草(人日の節句
〇11日・鏡開き
〇15日・小正月
20日ごろ・大寒

 

 

お節料理と重箱

「お節=おせち」とは、本来、暦上の節句のことで、その節句に食べる料理を「おせち料理」と呼びました。

めでたいことを重ねるという意味を込めて重箱に詰めます。

地域やそれぞれの家庭、しきたりなどによっては、詰め方や料理の組み合わせはいろいろのようですが、基本は四段重ねで、上から順に一の重、弐の重、参の重、与の重、となります。(四の重とは言わずに与の重というのは、「四」が「死」を連想させて縁起が良くないとされるからです)

 

壱の重【口取り・祝い肴】

重ねた時に1番上になる壱の重には、口取り、縁起物を詰めるとされています。

そして、正月にふさわしい祝い肴を詰めます。

入れる料理は、田作りや黒豆、数の子きんぴらごぼうなどお酒のおつまみになるような料理が詰められています。

さらに、かまぼこ、栗きんとん、だて巻き、昆布巻きなどで、大人から子どもまで食べられるように甘いもの中心となっています。

・昆布巻き レシピ

数の子 レシピ

・伊達巻き レシピ

・白花豆の煮物 レシピ

ギンナン レシピ

・田作り レシピ

・黒豆 レシピ

・油揚げの野菜巻き

・栗きんとん

 

 

弐の重【焼き物】

縁起のいい海の幸が中心です。

イカの焼き物

・貝ベリ煮

・焼き貝柱

数の子

・車エビの鬼ガラ焼き

・ブリの照り焼き

 

 

参の重【煮物】

山の幸を中心に、家族が仲良く結ばれるよう煮しめます。
山の幸を使った煮物、野菜の煮しめ筑前煮などが入ります。

・昆布の煮物

・シイタケとごぼうのレンコン煮

・竹の子と厚揚げの煮物

・里芋の煮物

・こんにゃくの煮物

・ニンジンの煮物

 

 

予の重

予の重のは日持ちのする酢の物・和え物を詰めます。

・たこと菊の花の酢の物

イカニンジン

・酢レンコン

・カブの酢の物

・大根とニンジンのなます

・たたきごぼうの酢漬け

 

五の重・控えの重

年神様から授かった福を詰める場所として空っぽにしておくか、家族の好物や予備の料理などを入れます。

 

おせちはなぜ作るの?

今のように冷蔵庫がなかった時代、本来のおせち料理は、保存がきくお料理がほとんどです。

日持ちがするという理由以外にも、年神様に静かに過ごしていただくため、台所で騒がしくしないという心配りも含まれていました。

また、かまどの神様に休んでいただくためや、神聖な火を使うのを慎むためともいわれています。

そして、年末年始、多忙な女性が少しでも休めるようにという配慮もあったかも知れません。

現代のおせちは、家族の好みのものを中心に、洋風や中華風の料理が入ったり、サラダのような生野菜が加わったりと、とても多彩になりましたが、先人のこうした知恵と心を大切にしながら、素敵な正月を迎えたいものです。

 

 

お正月のお雑煮

お雑煮は地方によって味付けが変わってきます。

西日本では主に味噌雑煮、東日本ではしょうゆの雑煮が主流です。

入る具材も変わってくるので、同じ雑煮でも全く違った味と雰囲気です。

ぜひ試してみて下さい。

・味噌雑煮

・しょうゆの雑煮

 

 

七種粥七草粥

平安時代のあたりから始まったとされる七種類の穀物を使った「七種粥」を食べる習慣と、年の初めに雪の間から芽を出した若菜を摘む「若菜摘み」の習慣とが結びつき、以来、七種類の若菜を入れた「七草粥」が食べられるようになったといわれています。

 

 

鏡開き

お正月の間、年神様の居場所になっているのが鏡餅

そのため、年神様がいらっしゃる松の内の間は飾っておき、松の内が過ぎたら下げて食べ、年神様をお送りします。

年神様の依り代(よりしろ)である鏡餅には年神様の魂が宿っているとされるため、鏡餅を食べることでその力を授けてもらい、1年の家族の無病息災を願います。

鏡餅は供えて、開いて、食べてこそ意味があります。

 

 

小正月

旧暦では、1年で最初に満月になる日が1月15日であったため、これが小正月の起源だと言われています。

つまり小正月とは旧暦のお正月ということです。

のちに太陽暦の考え方が広まり、今の私たちがよく知る1月1日の元旦に歳神さまをお迎えする考え方が定着しましたが、農耕に携わる人々を中心に、農作業にふさわしい満月の日を重視する考え方の小正月も根強く残っています。

松の内という、お正月の正月飾りを飾っておく期間は、この小正月の1月15日までとするのが古くからの習わしです。
小正月かその前日に松飾り・門松、注連縄を外します。

 

まとめ

いかがでしたか?

1月、睦月は日本の伝統的な行事がたくさんある月です。

子どもたちと過ごすお正月はどのようなものでしょうか。

最近では凧揚げやコマ回し、羽根つきなどの伝承遊びをする子どもをほとんど見かけなくなりました。

幼稚園や保育園などでは伝統的な遊びとして、様々な催しが行われているところもあるようです。

核家族が進む現代ですが、お正月には家族、親戚が集まって日本の行事を心で感じたいですね。

節分の由来 恵方巻はなぜ食べる?

2月3日は「節分(せつぶん)」ですね。節分ってなんのためにやるの?なぜ恵方巻をたべるの?
意外と知らない、節分行事の由来を解説します。

節分の豆まきと由来

節分の意味

 

本来、節分とは季節を分けるという意味で、「立春立夏立秋立冬の前日」のことをあらわします。なので、1年に4回ありました。
その中でも、立春は春を迎えるもの、1年のはじまりとしてとくに尊ばれたため、室町時代あたりから節分といえば春の節分のみを指すようになっていきました。

立春を新年と考えれば、節分は大晦日にあたります。年越しにあたる節分の夜は、1年の中で陰から陽へと秩序が最も変わる日とされ、このような日には、普段姿を隠している鬼や魔物が出現しやすいと考えられていました。豆まきは、それらを追い払うための行事なのです。

なぜ豆なの?

昔は五穀米をまいていたといわれています。大豆は五穀のひとつで、穀霊が宿るとされており、米に次いで神事に用いられてきました。米よりも粒が大きく扱いやすく、穀霊で悪霊を祓うのに最適であることや、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて魔を滅する(魔滅=まめ)にも通じることから、それが現代に残ったものといえます。

ただ、豆まきに使う豆は炒った豆でなくてはなりません。なぜなら、生の豆を使うと拾い忘れた豆から芽が出てしまうと縁起が悪いからです。

「炒る」は「射る」にも通じ、また、鬼や大豆は陰陽五行説(「木」「火」「土」「金」「水」の五行)の「金」にあたり、この「金」の作用を滅するといわれる「火」で大豆を炒ることで、鬼を封じ込めるという意味があります。

そして最後は、豆を人間が食べてしまうことにより、鬼を退治した、ということになるわけです。

最近では落花生を巻くところもあるようですが、穀物であればいいようですよ。

豆まきは一般的に、一家の主人あるいは「年男」(その年の干支生まれの人)が豆をまくものとされていますが、家庭によっては家族全員で、というところも多いようです。家族は自分の数え年の数だけ豆を食べると病気にならず健康でいられると言われています。

鰯や柊を使うのはなぜ?

昔から臭いのきついものや尖ったものを厄払いに用います。そこで、鬼の嫌いなものは「臭い鰯(いわし)の頭」と「痛い柊(ひいらぎ)のトゲ」とされ、鰯の頭を焼いて柊の枝に刺し、それを家の戸口に置いて鬼の侵入を防ぐ焼嗅(やいかがし)という風習がうまれました。

恵方巻の意味 知っていますか?

最近では節分に「恵方巻」を食べるようになりましたが、この「恵方」っていったいなんでしょう?

恵方とは?恵方巻の意味

恵方とは、歳神さまの在する方位をあらわす言葉で、または明の方(あきのかた)と言います。その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされています。歳神さまとは陰陽道で、その年の福徳を司る神のことをいいます。

かつては、初詣は自宅から見て恵方の方角の寺社に参る習慣がありました。この恵方詣りは1月1日(元日)にその年の恵方にある社寺に参拝してその年の幸福を祈願するというもの。

その際、お寺参りに行く途中で口をあけると、開けた口から鬼が入り込むとされていたため、黙ったままお寺参りにいくという風習がありました。

それが、現代の恵方巻を食べるときには黙ったまま食べるというものにつながったのではないかといわれています。

じつはこの恵方巻、50年くらいの歴史で意外と最近できたもの。節分に恵方に向かって太巻きを食べる慣習(いわゆる「恵方巻」)は、関西で節分と恵方が結びついていた名残とされています。

この太巻きには7種類の具材を使うとされています。この7という数字は七福神に関係した縁起物とされていたんですね。

 

参照:みんなの知識よりhttps://www.benricho.org/

節分行事の行われている場所

  • 京都府吉田神社・・・古式にのっとった「追儺式」が行われ、独特の厄除け法である「疫神祭(えきじんさい)」や京の夜空を火柱が焦がす「火炉祭(かろさい)」で無病息災を願います
  • 京都府八坂神社・・・4つの花街の舞妓・芸妓による舞踊奉納があり、舞妓の豆まきが行われます
  • 京都府廬山寺・・・貪欲・怒り・愚痴をあらわす3色の鬼が舞い踊る「鬼おどり」が有名です
  • 滋賀県日吉大社・・・福餅福豆まき神事の前に表鬼門・裏鬼門に破魔矢を射る「放射の儀」があります
  • 兵庫県長田神社・・・神の使いである7匹の鬼が松明の炎で災いを焼き尽くし、太刀で不吉を切り捨て、舞い踊る「古式追儺式」が行われます
  • 岡山県吉備津神社・・・豆まきの後に焚き火を囲んでほら話を楽しむ「ほら吹き神事」が行われます
  • 山口県防府天満宮・・・その年の御神幸祭に奉仕する神牛を神くじで定める「牛替神事」が行われます
  • 島根県須佐神社・・・蘇民将来の故事にならい、日本で唯一節分に茅の輪くぐりが行われます
  • 福岡県/櫛田神社・・・能舞台から年男・年女・地力士による豆撒きが随時行われます。赤鬼、青鬼、日本一大きなおたふく面が出迎えてくれますよ。

京都ではこの時期、表鬼門にあたる「吉田神社」と裏鬼門にあたる「壬生寺(みぶでら)」の節分祭がことに有名で、厄除節分会の期間中は大勢の人でごったがえします。節分は関西でさかんに行われていた風習ということがわかりますね。

まとめ

いかがでしたか?節分について知ってみると日本の歴史を感じることができますね。

日本各地で行われている節分行事も地方によってさまざまな楽しみがありますね。一度は行ってみたいと思いました。

歳の数だけ・・・は食べたくありませんが、豆まきをして、今年の邪気を払いたいですね!

子どもと楽しむ行事ご飯~如月

2月は如月、といえば、節分豆まきですね。

子どものころ、「福は~内~~~!!」と家中に豆をまき、外にでて気持ちがいいくらい大きな声で「鬼は~外~~!!!」と、豆をまき散らしました。

部屋にまかれた豆を捜索するのが楽しくて、片付け大変!!!なんて思わなかった子ども時代。

おとなになった今では、控えめに豆まきをしています・・・(;^_^A

 

娘が小さかったころ、我が家では鬼のお面をだれが被るか?で話し合った結果、ぬいぐるみにかぶってもらうことに・・・・。

これでいいのかしら??思いながらも、子どもたちは楽しそうに投げていました。

でも子どもの年齢が上がってくると、不思議とぬいぐるみに情がわいてきたようで、順番にお面をかぶって遊ぶようになりました。

 

私が子どものころはなかった「恵方巻」。

最近ではスーパーでも、コンビニでもあちこちで見かけるようになりました。

ここでは、節分の意味や2月に食べられる行事食についてご紹介します。

 

如月の行事と二十四節気

〇 3日頃・節分
〇 4日頃・立春
〇 19日頃・雨水

2月の行事食

2月は節分で豆が主役です。

恵方巻きのほかにも食べる行事食があります。

恵方巻きの作り方

大豆の五目煮

イワシの梅煮

福茶の作り方

 

 

節分の意味と由来

本来、節分とは季節を分けるという意味で、「立春立夏立秋立冬の前日」のことをあらわします。

そのため、1年に4回ありました。

その中でも、立春は春を迎えるもの、1年のはじまりとしてとくに尊ばれたため、室町時代あたりから節分といえば春の節分のみを指すようになっていきました。

立春を新年と考えれば、節分は大晦日にあたります。

年越しにあたる節分の夜は、1年の中で陰から陽へと秩序が最も変わる日とされ、このような日には、普段姿を隠している鬼や魔物が出現しやすいと考えられていました。

豆まきは、それらを追い払うための行事なのです。

 

 

なぜ豆なの?豆まきをすることの意味とは?

昔は五穀米をまいていたといわれています。

大豆は五穀のひとつで、穀霊が宿るとされており、米に次いで神事に用いられてきました。

米よりも粒が大きく扱いやすく、穀霊で悪霊を祓うのに最適であることや、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて魔を滅する(魔滅=まめ)にも通じることから、それが現代に残ったものといえます。

ただ、豆まきに使う豆は炒った豆でなくてはなりません。

なぜなら、生の豆を使うと拾い忘れた豆から芽が出てしまうと縁起が悪いからです。

「炒る」は「射る」にも通じ、また、鬼や大豆は陰陽五行説(「木」「火」「土」「金」「水」の五行)の「金」にあたり、この「金」の作用を滅するといわれる「火」で大豆を炒ることで、鬼を封じ込めるという意味があります。

そして最後は、豆を人間が食べてしまうことにより、鬼を退治した、ということになるわけです。

最近では落花生を巻くところもあるようですが、穀物であればいいようです。

 

豆まきは一般的に、一家の主人あるいは「年男」(その年の干支生まれの人)が豆をまくものとされていますが、家庭によっては家族全員で、というところも多いようです。

家族は自分の数え年の数だけ豆を食べると病気にならず健康でいられるといわれています。

 

 

節分に鰯や柊を使うのはなぜ?

昔から臭いのきついものや尖ったものを厄払いに用います。

そこで、鬼の嫌いなものは「臭い鰯(いわし)の頭」と「痛い柊(ひいらぎ)のトゲ」とされ、鰯の頭を焼いて柊の枝に刺し、それを家の戸口に置いて鬼の侵入を防ぐ焼嗅(やいかがし)という風習がうまれました。

 

 

恵方とは?恵方巻の由来と意味

最近では節分に「恵方巻」を食べるようになりましたが、この「恵方」っていったいなんでしょう?

恵方巻の由来はさまざまあるようです。

 

恵方とは、歳神さまの在する方位をあらわす言葉で、または明の方(あきのかた)といいます。

その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされています。(歳神さまとは陰陽道で、その年の福徳を司る神のこと)

 

かつては、初詣は自宅から見て恵方の方角の寺社に参る習慣がありました。

この恵方詣りは1月1日(元日)にその年の恵方にある社寺に参拝してその年の幸福を祈願するというもの。

その際、お寺参りに行く途中で口をあけると、開けた口から鬼が入り込むとされていたため、黙ったままお寺参りにいくという風習がありました。

それが、現代の恵方巻を食べるときには黙ったまま食べるというものにつながったのではないかといわれています。

 

もう一つは、江戸時代から明治時代にかけての大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈ったりしたのに始まったといわれています。

花街で商人や、芸子たちが節分に芸遊びをしながら商売繁盛を祈り、食べたそうです。

名前も恵方巻きという名前ではなく、「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれることが多かったようです。

 

じつはこの恵方巻、50年くらいの歴史で意外と最近できたもの。

節分に恵方に向かって太巻きを食べる慣習(いわゆる「恵方巻」)は、関西で節分と恵方が結びついていた名残とされています。

太巻きには7種類の具材を使うとされています。

この7という数字は七福神に関係した縁起物とされていたんですね。

 

なぜ丸かじりするの?

恵方巻を食べるときは、一本を丸かじりして食べるといわれています。

それではどうして恵方巻きは一本丸かじりで食べるのでしょう?

それは、一本丸ごと食べる事で幸福や、商売繁盛の運を一気にいただく、ということを意味している事が大きいようです。

途中で止めることで運を逃がさず、一気に恵方巻きを一本をまるごと食べて、年の幸運をいただきましょう。

 

 

まとめ

いかがでしたか。

節分の行事は、ちょっぴり怖いけれど、子どもがワクワクする行事の一つです。

娘たちの通っていた幼稚園では、「お菓子がまん週間」というものがあり、節分の前の2週間前から子どもたちがお菓子を食べずにがまんするというものでした。

ただし、がまんするのは売られているお菓子だけ。

親子で手作りしたものは、OKというのがルールでした。

親子の絆を深める一環なのだろうと思います。

そんなお菓子がまん週間に、うっかりお菓子を食べてしまった子は、節分の日、鬼に捕まってしまうという恐ろしい結果が・・・(;・∀・)

そして、みんなで豆まき!!ではなく、丸めた新聞紙で鬼退治をしたあとは・・・・こどもたちお待ちかねのお菓子撒きというイベントがありました。

静岡県の風習なのでしょうか、、、、、

先生たちが駄菓子を撒いて、子どもたちがお菓子袋に詰め込むというものでした。

 

地方によって節分の行われ方がこんなにも違うのだな、と感じた出来事でした。

日本の行事の面白さを感じますね。